2020/1/21

育つ子どもたち

集団の中で一人ひとりが大きく育っている

ある年の3学期の始業式でのことです。遊戯室に400名余の全園児が集まっていました。いつものようにお話するためマイクを手にしましたが、寸前に起きたマイクトラブルのため、やむなく肉声でお話することになりました。

一人ひとりの気持ちがひとつになる

次々と入室してくる子どもたちでザワザワ、ガヤガヤしている状況をどうしようかと、15クラスのそれぞれの長い列の前に立っては、子どもたちと目を合わせるようにしてみました。それを2~3回繰り返し「みんな集まったかな」「お話きこえますか」と静かに声をかけてみました。

遊戯室に集まった子どもたち
遊戯室に集まった子どもたち

すると、ほとんどの子どもたちが私の方に注目し始めました。お友だちとの話に夢中になっている子に「あっち見て……」と合図をしたり、指先で体をツンツンして知らせたりする仕草が、年少・年中・年長のあちこちで見られます。そして、あっという間にシーンと静かな空間が広がっていきました。
周りに座っていた保育者の誰ひとり「静かにしなさい」と声をかけることもなく、今回は手遊びや歌あそびもしていません。「何かはじまる」「お話をきこう」という一人ひとりの気持ちが、ひとつになったのです。

子どもたちの育つエネルギーに寄り添って

「あしたもくるね」
「あしたもくるね」

私自身、風邪気味で少し喉の調子も悪く大きな声も出せなかったので、ゆっくりとていねいに話を進めました。うなずいたり、笑ったり、問いかけに応えたりと、400名余の子どもたちの眼差しの中に、自分の意思で話を聞こうとする想いが伝わってきました。
最後に「園歌」をみんなで合唱。1学期・2学期は、まだ歌詞がうろ覚えだった年少さんも「知ってる」「歌えるよ」と年長・年中さんと一緒に目を輝かせて歌う姿に、竹の子幼稚園という大きな集団の中で一人ひとりが大きく育っているんだなぁと胸がいっぱいになりました。
いっぱい遊び、いっぱい笑い、できたての温かい給食をいただいて、大満足の笑顔で1日が終わりました。「あしたもくるね」とハイタッチをして、最後のバスの子どもたちを見送りました。新しい年も子どもたちの幸せを願って、子どもたちの育つエネルギーにしっかりと寄り添っていきたいと思います。

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