2019/12/17

インクルーシブな保育・教育とは!

特別な教育方法があるわけではないということ

昨今、障がい児保育・教育の場で「インクルーシブ」という言葉が聞かれます。インクルーシブを日本語に訳すと「包括的」「包摂」などとなります。「みんな一緒に包み込む」といった意味合いになろうかと思いますが、日本語にすることで意味が難しくなるという懸念もあり、インクルーシブという言葉がそのまま使われているようです。

「個の育ちに応じる保育」が原点

さて、保育・教育という営みは、障がいの有無に関わらず、一人ひとりの発達の課題や育ちを見極めながら進めていきます。個々のその時々の個別の支援の要求や要望を大切にしながら、対応を工夫していきます。いつも「個の育ちに応じる保育」が原点なのです。

みんなで一緒に
みんなで一緒に

そのように考えると、障がいがあっても特別な関わりを強く意識することより、共に生活をする仲間として受け入れ合っていく環境と深い理解が必要になってきます。子ども同士が理解し合って育ち合っていける環境は、大人が努力して作っていく必要があります。

多様な人と関わり合う日々の積み重ねが基本

仲良しでピース
仲良しでピース

乳幼児期の子どもたちは、多様な人と少しの抵抗もなく生活を共にすることができます。差別的な関わりはなく対等にふれ合い、関わり合って、違いを素直に受け入れ合っていく力をもっています。この乳幼児期に、多様な人と少しの抵抗もなく生活し、遊び、さらに学びを深める日々の積み重ねを大切にすることこそが、インクルーシブな保育・教育の基本だと理解しています。
竹の子幼稚園では、開園当初から個性豊かな子どもたちとの出会いがあり、今日に続いています。インクルーシブな保育・教育という特別な教育方法があるわけではありません。人間の素直な優しさで、何事にも工夫と努力で創り出していくものだと感じています。

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