2017/1/17

子どもが育つ幸せの輪

子どもの可能性が花開いていくために

子どもたちは、自分の好きなことが見つけられ、思う存分遊び楽しめる「通っていける場」があると、育つ力、つまり可能性を花開かせていくようです。竹の子幼稚園は、その「場」になれるよう日々、努力と工夫をしています。

自分を認めてくれる園生活
自分を認めてくれる園生活

子どもの好きなことや良さを大切にする

本園には、障がいのある子どもたちも一緒に園生活をしています。障がいがあると「できないこと」がたくさんあって「かわいそう」「たたいたり」「かみつく」かもしれない……と思っていらっしゃる方がみえるかもしれません。でも「できないこと」は誰でも持っています。
言葉の発達の未熟な乳幼児の多くは、言葉のかわりに「かんだり」「引っかいたり」「たたいたり」「引っぱったり」「押したり」といった行為で気持ちを伝えることがあります。もちろん周りの大人は注意深く見守り、発達を支える必要はあります。しかし、このまま育つわけではありません。ゆっくりでも一つひとつ学んでいきます。
子どもは、自分の好きなことや良さを大切にしてくれる大人や、自分を認めてくれる仲間がいることで、安心して自分の可能性を花開かせるでしょう。

大人や仲間の支えが世界を広げていく
大人や仲間の支えが世界を広げていく

「できなさ」もあるがままに受け止め、愛する

子どもの「子どもらしさ」とは、好きなことなら頑張るし、嫌なことはしたくないという「当たり前」の心です。好きなことを通して世界を広げていくことが「子どもらしい」姿だと思います。
嫌なことや不安なことは頑張れないからこそ、頑張るためには大好きな大人(お母さんやお父さん、ご家族、そして私たち保育者)や仲間の支えが必要です。弱音を吐いても、困り事を言っても穏やかに話を聞いてうなずいてくれる人こそ、子どもの心を支えるでしょう。
嫌なことは頑張りきれないのが当たり前です。「できない」世界は誰もが持っています。子どものそんな「できなさ」も含めて「かわいいなあ」と愛してくれる大人が、笑みを浮かべてそばにいてくれたらどんなに安心するでしょう。自分をあるがままに受け止め、愛してくれる大人がいるという実感が、子どもを幸せにするのだと思います。

子ども自身が踏み出せる、良い環境をつくる

障がいがあってもなくても「できないこと」をたくさん持っているのが子どもです。多くの大人の支援の手を必要とします。しかし、育とうとするパワーもたくさん秘めています。
「うちの子大丈夫かしら」と心配でも、お母さんが頑張るのではなく、子ども自身が頑張ろうと踏み出せる良い環境をつくっていきましょう。よその子と比べないことがとっても大事です。親御さんと一緒に、お子さんの育っていくパワーを応援したいと思っています。

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