2020/4/13

たけのこ通信 第2号

2020年4月13日

いっぱい泣いていいよ!!

園長 平岩ふみよ
 

さて、楽しみにしていた幼稚園が始まりました。期待と不安が入り交じりながらの幼稚園生活ですね。

4月は、園庭・保育室・バスの中などいたるところで「おかあさんがいい!」 「おうちにかえりたい!」・・・・・・と泣き声が響き渡ります。
私たちは「いっぱい泣いていいんだよ」という思いで受け止めます。時には「お母さん大好きだよね」「泣いていいよ 」と言葉をそっとかけたりもします。 寂しさや不安感を我慢するよりも「寂しい」「泣きたい」 という気持ちをいっぱいだして欲しいです。気持ちをスッキリさせると、子どもたちはやりたいことを見つけて、少しずつ気持ちを切り替えていきます。保育者と一緒に遊ぶ中で信頼関係を築き、子ども自身の力で少しずつ幼稚園は安心できる場所、大好きな場所と変わっていくのです。

昨年のことです。 あるお母さんが「『お母さんがいい!』と言われるたびに心が苦しくなる」 という心の内を3人目の子どもさんを通わせているベテランお母さんに打ち明けました。ベテランお母さんは 「すごくよくわかる! でも、いつの間にか言わなくなるのよね」と答えられたそうです。同じ体験をしたからこその、優しい言葉ですね。「いつか『バイバーイ』とスッとバスに乗って行ってし まうよ。」と励まされて、 親子で入園した気分になったそうです。

年中・年長さんも進級で少し不安感があります。しかし、泣いている年少さんへの眼差しは優しくあたたかいものを感じます。「僕も私も泣いてたなぁ!?」と思いだしているようです。 いろいろな体験をして心を優しく強く育っていくのでしょう。

早速、愛知県の緊急事態宣言の発令を重く受けとめ、休園させていただいています。 子どもたち、ご家族の皆さん、そして私たちの命と向き合う毎日です。新型コロナウイルスを正しく恐れ、何事も冷静に判断したいと思います。

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