2016/11/15

子どもの「あのね」に向き合って

子どもが自己肯定感を持てる交流

竹の子幼稚園の2学期。子どもたちのお喋りが、ますます弾んでくる時期です。

「あのね」から始まる子どもたちの気持ち

できた喜びを伝えたい
できた喜びを伝えたい

「あのね園長先生、パパとクワガタ探しに行ったよ。一匹しかつかめんかったけど僕がつかまえたよ……」とその時の嬉しさ、ワクワク感を身ぶり手ぶりを交えて話してくれたTくん。
「ねえねえ園長先生、昨日みんなでレストランにいったよ」と嬉しそうに、どんなメニューだったのかを丁寧に丁寧に話してくれたKくん。
「あのね、私、どうして休んだと思う? えっとねー、お父さんがやっとお休みとれたから、みんなでディズニーシーに行ってきたんだよー」と、お父さんと一緒に行けたことを強調して教えてくれたM子ちゃん。
園庭の鉄棒に手を引っぱって連れて行って「園長先生、みてみて、鉄棒やれそうだよ」と見せてくれたA子ちゃんや、口々に「みてみて、これ私がつくったおだんごだよ」と言って嬉しそうな年少さんたち。他にも「ねえ、先生、私の服見てみて。おばあちゃんに買ってもらったよ」など、たくさんの子どもたちが私たち保育者に話しかけてきます。時には、友だち同士の遊びの中でうまく解決できなくて「ねえねえ、先生、Cちゃんいかんよ。だって私の番がきても貸してくれん。約束破ったもん……」とふくれっつらで訴えてくることもあります。
子どもたちは体験した喜びや楽しさなどを、まず近くにいる先生へ一生懸命に伝えたいのです。疑問に思うときや困ったときも、先生に聞いたらきっと答えてくれる。けんかして悲しいときも、きっと先生はちゃんと話を聞いて慰めてくれると信じているのだと思います。

「あのね」は心が元気なサイン

仕草や表情でも伝わる気持ち
仕草や表情でも伝わる気持ち

自分の思いや気持ちを率直に保育者へぶつけてくれる子どもは“心が元気”だから、このようなやりとりができるのでしょう。もちろん、まだまだうまく表現できずにいる子どももいます。子どもたちのさまざまな表情や仕草などに敏感になって、小さな変化に寄り添っていけるように努力したいと思う毎日です。子どもたちには自己肯定感を持って育っていってほしいのです。
少々骨は折れますが、ご家庭でも子どもたちの「お母さんあのね」「お父さんあのね」にしっかりと向き合うことが、親子の大切な交流ではないでしょうか。当園の行事などにもぜひ親子でご参加いただいて、子どもに付き合ってみてください。

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