2017/10/17

声のスキンシップ

絵本の読み聞かせは貴重なひととき

10年ほど前から、世の中はずっと絵本ブームが続いています。お父さん、お母さん、そして祖父母のみなさんはどのくらいお読みになりますか? 子育て情報誌ではたくさんの絵本が紹介され、小学校でも朝の読み聞かせタイムが大事にされています。

子どもも大人も嬉しくなる

みんなで楽しむストーリー
みんなで楽しむストーリー

開園した昭和48年からずっと、竹の子幼稚園は絵本を保育に取り入れ続けてきました。図書室では貸し出しだけでなく、1日に1冊以上の読み聞かせもします。お話の内容や子どもの年齢によって、その反応はさまざまです。じっと聞き入る子や「やったあ!」と笑い転げたり飛び跳ねたりする子、じりじりと本を触りに来る子……。そうした様子を見ていると、読み手も嬉しくなります。

絵本が育むイマジネーション能力

子どもがもつイメージを大切に
子どもがもつイメージを大切に

絵本は子どもの育ちに欠かせないものです。ですが、子どもが文字を読めるようになっても、はじめは活字をたどるので精いっぱい。イマジネーションを膨らませてお話を楽しめません。子どもから「読んで」とせがまれたらラッキーです。読み聞かせを喜ぶ間は、何歳になっても読んであげてほしいと思います。絵本が育むイマジネーション能力は、コミュニケーション能力と深く関わり合っています。相手の思いや立場を知るといった、心の動きを体験していくのです。こうした幼児期の子育ては、思春期に花開くといわれています。

読み聞かせで子どもとのスキンシップを

現代の社会はたくさんの便利さを手に入れた反面、忙しい時代になっています。だからこそ、ゆったりと子どもと向き合う時間を工夫する必要があります。たとえば読み聞かせタイムを、食後のテレビを止めて10分間、夜寝る前に10分間というのはいかがでしょうか。
絵本をご家庭の人の声で読み聞かせるというのは、スキンシップのひとつでしょう。自分を愛してくれる人の肉声は、安心感を大きく膨らませる力もあります。読み聞かせは時間と空間と気持ちを共有できる、貴重なひとときなのです。

ホームへ先頭へ前へ戻る