2016/7/19

育ちを応援します

子どもたちが行う健康管理

竹の子幼稚園では子どもたちの健康管理のために、以下のことを日々の生活の中で伝えています。

生活のリズムを覚える

便秘症状の子どもや、便意があっても我慢してしまう子どもが増えてきているように感じています。夜早く寝て、朝起きたらおしっことうんちを出して朝食を取ること。うんちは食後にするときもあるでしょうが、幼児期にこのリズムを体でしっかりと覚えていくのはとても大切です。これが健康の基礎であり、子供が昼間元気に遊び、活動する力となっていくのです。

感染症から体を守る

みんなでしっかり手洗い・歯みがき
みんなでしっかり手洗い・歯みがき

さまざまな感染症を予防するために、遊びやトイレのあとは必ずせっけんで手指をよく洗うことを教えます。水でしっかり流したらそれぞれのお手ふきタオルでふきますので、毎日必ず持たせてくださいね。食事・おやつのあとには、歯みがきとうがいをして口の中をきれいにします。ハダシで遊んだあとは、足をよく洗い雑巾でふきます。年中・年長さんが素敵なお手本です。一学期の中ごろには、とても上手に片足立ちで足をふける年少さんが増えてきます。

自分の体のことが訴えられる

子どもの言葉や仕草によりそう
子どもの言葉や仕草によりそう

赤ちゃんのころは、どんな場面も泣くだけです。三歳くらいになると自分というものが分かり、言葉数も増えます。また指さしなど仕草で知らせることもできます。
保育者は「お腹が痛い」「耳が痛い」「口の中が痛い」と痛いところを言葉や仕草で伝えられるように援助します。心配のあまり、あれこれ一方的に尋ねすぎて混乱させないよう、その子に分かる言葉で短く尋ねます。そうするとだんだん話が具体的になり、仕草も分かりやすくなってきます。大人が全部しゃべってしまわないで子どもに尋ね、自分から伝えられるようにしていきたいですね。

自分で体を守る

活発に遊ぶ子どもたち
活発に遊ぶ子どもたち

動物はケガをしたときに傷口をなめたりします。これは本能的に身につけた、自分で体を守るための知恵です。子どもたちが園生活に慣れて活動が広がっていきますと、転んだり、すりむいたり、打ったりしてケガが増えてきます。そういうとき、人間も傷口を水道水で洗ったり、消毒したり、冷やしたりすることを教えています。「傷口をきれいにしようね」「しみて痛いかもしれないけど我慢できるかな」と繰り返し声をかけながら手当てをします。これらは汚れたところはきれいにする、痛いところは冷やすという、自分の体を守る最低限の行動です。
年長児の多くは、ケガをしたら砂をはらったり水で洗ったりできます。近くにいる保育者に伝えることや安静にして冷やすことを、嫌がらずにできるようになります。また、自分が吐きそうになると他に迷惑のかからないようにして、友だちがケガをしたり気分が悪かったりするときには、代わりに伝えることができるようにもなります。
何でも人まかせではなく、その場で自分から何とかしようとすること。こうした前向きな行動がとれるのは大切な育ちです。これこそ就学前にしっかり育てておきたいことです。

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