2015/09/15

根気がいるね、子育ては!!

大人の働きかけで育つ子どもの意欲

「うちの子、片付けができない」という相談をよくいただきます。幼児から小・中・高校生まで、幅広い年齢にわたっています。その内容は「おもちゃの片付けができない」「教科書や衣類が片付けられない」「部屋が散らかっていても平気でいる」など、いろいろです。
子どもの成長と同じように、片付けにも発達段階があります。自分でできるようになるには「意欲」「やる気」などの“見えない力”が働いています。

まねっこ遊びで片付けができる

大人のまねっこが子どもの遊びになる
大人のまねっこが子どもの遊びになる

幼児期の子どもの「お片付け」は、遊びの延長線上にあります。大人がやっているのを見て、同じようにやってみたいという気持ちが「まねっこ」活動になります。例えば、言葉だけで「片付けなさい!」と言っても効果はありません。叱ってやらせても、子どもの心に“片付ける”ことの意味が伝わっていかないのです。
ところが「ヨーイドン!」で大人が片付けを始めると、子どもは急いで参加してきます。
未就園児親子の子育て広場「いない いない ばあ」では、親子一緒に雑巾がけ遊びを楽しんだりします。その様子を見ていると、未就園児のうちにいかに楽しく“まねっこ遊び”をできたかどうかが、入園後の片付け活動に影響することを実感します。

次の活動への意欲を働かせる工夫

絵本の貸し借りで育つ子どもの主体性
絵本の貸し借りで育つ子どもの主体性

幼児でも3才〜4才ごろになると、片付けは遊びの終わりと理解するようになります。「もっとあそびたい、片付けはいやだ」という意思表示もし始めます。「片付けはいやだけど、次の楽しい活動のために片付けよう!」という意欲が働かないと、なかなか動きません。
子ども自身が意欲を働かせる体験こそ、幼稚園生活そのものです。先回りせず一緒に、あるいは子ども自身に判断を任せていくことが大切です。
竹の子幼稚園の年長児は毎週、絵本を借りて帰ります。次の週、園に持ってくるのを忘れる子どもがいます。「お母さんが忘れた」と言う子どもには「借りたのは誰かな?」と尋ねます。すると、子どもは少し困った表情をするのです。「これからは忘れないように自分で準備しようね」と声をかけると、ほっとした表情で「明日持ってくる……」と気持ちを立て直します。このように、幼児期には忘れ物をして、自分が困る体験も必要とします。

子どもへの働きかけを根気よく繰り返す

子どもの意欲を育てるには、子ども自身の成長に合わせた付き合い方が大切です。大人がガミガミ言うよりも、一緒に楽しく片付けたり「片付けた後の楽しみ」に気づかせたりするほうが、長い目で見れば効果的です。
子どもがもっと大きく成長したときには「今日はお友だちがくるから」とか「好きな人がくるから」といった動機が働きます。乳幼児期から大人が働きかけや援助を根気よく繰り返せば、子ども自身が「自分でやった」という達成感を積み重ねます。こうした体験から良好な親子関係を維持できれば、部屋の片付けにも意欲的になったり、身だしなみにも気を遣ったりする、ほほえましい光景へとつながっていくでしょう。

「自分でやった」という達成感を持たせる
「自分でやった」という達成感を持たせる

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