2013/11/19

思春期に幼児と触れ合うこと

幼稚園職場体験を通して学ぶ

中学生の職場体験

市内の中学校が総合学習の一貫授業として始めた「幼稚園職場体験」。竹の子幼稚園でも、受け入れるようになり20年近くになります。毎年、市内の5〜6校から15名程の中学生が来園します。

子どもとの遊びも真剣に
子どもとの遊びも真剣に

事前の打ち合わせでは緊張感もあるのでしょう。型通りの質問に終わり、ほとんど意見を言わず表情も硬い中学生たち。しかし、職場体験の終わりの日には「子どもって、うるさいし大変だろうなぁと思ったけれど結構かわいかった」「子どもと遊ぶのはいい加減ではできないと思った。つい真剣になっていた」「中学校では先生が掃除をしているのはあまり見たことがないけれど、幼稚園の先生は片付けや掃除が大変だ」「幼稚園の先生になるには、やっぱり勉強しないとなれませんか」「給食ができたてですごくおいしかった。小さい子がおかわりをしていてびっくりした」などの感想を大きな声で述べてくれます。

幼児と接するなかでの変化

中学生は子どもたちのお手本です
中学生は子どもたちのお手本です

中学生のみなさんには、事前に「子どもたちと同じ目線で遊んでくださいね」「子どもたちにとっては、中学生のみなさんも人生の先輩ですよ。みなさんの話す言葉、仕草や表情はすべてお手本になりますよ」「給食はおいしい、おいしいとおかわりしてくださいね」とお話ししています。誰もが通過する幼児期ですが、その出来事の一つひとつは、ほとんど言葉にできるような記憶には残らない時期でもあります。
中学生は思春期真っ只中の生徒たちですから、初対面のときは私たち大人に対して、ブスッとした表情。しかし、幼児と遊び始めると和らいだ明るい表情に変わり、とても生き生きと動き始めます。せがまれて抱っこやおんぶをしたり、しゃがんで背を低くして子どもに優しく声をかけたり、服をぬらしてしまった子どもの着替えを手伝ったり、トイレや食事の世話をしたり……と、とても動きがよくなります。

2日目には驚くほど大勢の子どもの名前を覚えてきて、朝、名前を呼んで迎えている中学生もいます。疲れているはずの2日目、3日目の表情の方が輝いているようにも見えます。給食の時間では「おいしいね、おいしいね」と喜んで食べてくれ、子どもたちを喜ばせてくれます。

生命の大切さを感じる機会を差し伸べる

乳幼児と接して学ぶことは……
乳幼児と接して学ぶことは……

家族に弟や妹が大勢いたり、隣近所との付き合いも盛んであった時代にはどこにも乳幼児がいて、人の成長過程が生活の中に活きづいていたでしょう。しかし、今はこうした機会を意識的につくっていかないと、人の成長過程がつかめません。
「幼児期はこうした世界で、大勢の人の手助けを得て生きているんだ」ということを体験的に学ぶことは、生命の大切さを実感していくことにも繋がるのではないかと改めて感じました。思春期に乳幼児と接することは、とても大切なことのように感じています。これからも、職場体験の中学生をたくさん受け入れていきたいと考えています。

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