2013/7/4

赤ちゃんから学ぼう

喜びながら、小さな成果を着実に

以前、新聞紙上で米ニューヨーク大学の研究者による興味深い記事を読みました。それは、はいはいの段階からよちよち歩きに移行し始めた赤ちゃんの歩行を計測したという内容。対象は1歳から1歳7カ月までの赤ちゃん140人で、研究室に特設した遊び部屋と自宅それぞれに撮影装置をおいて行動を追跡。すると、驚くべき記録が出たのです。

元気いっぱい! 七転び八起き
元気いっぱい! 七転び八起き

なんと、赤ちゃんの1日平均歩数は1万4208歩。距離はのべ4.2キロにも及びました。そして転んだ回数は102回。大人でも1万歩を超える日はあまりないのに、1歳児が立っては転んでをくり返しながら、1万4千歩も歩くのです。赤ちゃん、あなどるべからずですね。なかには、1時間に69回も転倒した赤ちゃんもいたそう。七転び八起きのダルマも顔負けです。

自分が変わっていくことを楽しんで

自分が変わっていくことを楽しむ
自分が変わっていくことを楽しむ

「赤ちゃんがこんなに歩くのは遊びたいからか」と考えた研究者は、遊び部屋での歩数と自宅での歩数を比べてみたそうです。しかし、どちらも変わらなかったという結果が出ました。つまり、赤ちゃんは目標に向かって歩いているのではなく、歩けること自体が大きな喜びなのでしょう。しかも、立ち上がるたび倒れずに歩ける距離を伸ばしていき、歩行の速度も上がっていったそうです。まるで一歩ずつ自分が変わっていくことを楽しんでいるようですね。

育つ力には喜びが必要

はえば立て、立てば歩めの親心
はえば立て、立てば歩めの親心

大人は、つい子どもの目の前に目標を示しがちです。しかしまずは、子ども自身がそのものを楽しむこと。夢中になって少しずつ積み重ねていくのを大切に見守ること。必要な育ちの援助をすることが大切だと、改めて認識した次第です。
「はえば立て、立てば歩めの親心」と言いますが、赤ちゃんたちはいわれるまでもなく、大変な苦労をしています。しかし、その苦労は喜びにあふれているようですね。これからも、子ども自身が育つ力を十分に発揮できるような保育をしていきたいと思います。

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