2013/4/16

子どもたちに育てられる

竹の子幼稚園の実習生が学ぶこと

保育者という職業が持つ重みを実感

竹の子幼稚園には毎年、大学・短大・専門校などの幼稚園教諭養成校から、大勢の実習生が学びにやってきます。実習期間は2〜4週間。日々の保育を見学したり、保育に参加したり、実際に担任体験もしながら毎日実習記録をつけます。私たち保育者はその記録をじっくりと読み、実体験の学びの援助をしているのです。
実習生は、子どもの環境づくりや遊びを中心とした園生活への参加を通して、子どもを深く理解することの大切さを学びます。「保育者とは子どもの命と向き合い、その人生にも影響を与えるであろう仕事。免許状がないとできない仕事」といった、保育者という職業が持つ重みを実感してもらいます。

「竹の子幼稚園の実習は、子どもを知る大きな収穫」

しっかり洗います
しっかり洗います

ある時、実習生の記録を読んで竹の子幼稚園に大変関心を持たれた大学の先生とお話をする機会をもちました。
「竹の子幼稚園の実習は、本当に子どもを知るうえで大変大きな収穫になります。家庭や地域の中で、子どもたちが異年齢で群れをなして遊ぶことは、不可能に近いです。大人がいつでも見守り(見張る?)、あれこれ口を出し手を貸さないと、安全も保障できません。
子どもらしさを精一杯発揮して遊ぶ中には、さまざまなケンカやいじめもあるでしょう。幼児期にこれらの体験を通して、人の痛みや優しさ、また困ったり、ほっとしたりといった感情の動きを体験することは、とても大切です。
しかし、そんな風に関わり合い育ち合う機会は、なかなか自然にはできにくいのが事実。そんな中で、竹の子幼稚園の子どもたちのような姿が見られると、ほっとします。
学生の記録を読むと、子どもが試行錯誤し援助を受けながら、自分の力で育とうとする様子が伝わってきます。なぜ、子どもが子ども同士の集団で生活することが大切なのかが、よくわかります。
また、子どもたちのある姿に驚きや不思議を隠せない学生が大勢いました。それは、あれほどにぎやかに遊んでいた子どもたちが、みんなでさっさと片付けをし、手足を洗い、しっかりと拭いて……すーっと部屋に入って行く姿。先生と一緒に手遊びを楽しみ、読み聞かせや素話をじっとみつめて表情豊かに聞き入る姿。担任の先生たちはほとんど大きな声を出さず、届く範囲の声が子どもに伝わって行く姿。これらに最初はすごく驚き、不思議に感じたようです。なかには『3歳、4歳、5歳なりに静と動にメリハリがあり、子どもたちはよくわかって生活しているのが不思議だ』と表現した学生もいました。障がいのある子どもたちも、必要な援助を受けながらもクラスの一員として楽しそうに生活していることにも驚いたようです……」

先生の話にじっと聞き入る
先生の話にじっと聞き入る

実習生のたくさんの学びを応援しています

なかなか話は尽きませんでしたが、終わりに「子どもは『元気いっぱい!!』がよく似合いますね。元気にはそれぞれの子どもらしさがあります。子どもを丸ごと受け入れることは、保育・教育の基本ですね」と結ばれました。
毎年、元気いっぱいの子どもたちに圧倒され気味の実習生。実体験を通して、子どもたちに育てられているようです。今年もたくさんの学びがあることを願い、応援しています。

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